LA PIFFAUDIERE
パン屋の息子が造るワイン
当主”オリヴィエ・ベランジェール”はパン屋の息子として育つが、祖父・曾祖父はヴィニュロン(ぶどう栽培とワイン醸造を手掛ける者)である事から、ワインに愛された伝統的な家系であると言えるだろう。
幼少期の頃から、父の造る地元で有名なおいしいパンを試食しながら、客観的に味を表現する確かな舌を身に着けていく。2000年にブロワの農業学校を卒業し、数々の生産地で修行の後、2008年に畑を購入して独立する。

失敗に失敗を重ねて学んだ当主
購入した畑は、合計7ヘクタールの南東向き、北西向きのなだらかな斜面が繋がる、粘土石灰質土壌。初年度から有機栽培に取り組む異例の試みを行い、ファーストヴィンテージの”2009″から5年間で失敗すべき経験は全て経験したと語っている。
知り合いにぶどうを売ってかろうじて生計を立て、ヒョウ・カビなどのワインにおける失敗を繰り返して学び、今では素晴らしいワインを造るようになった。地元では既に根強いファンも大勢おり、これから有名になっていく造り手の一人として大きな注目を集める。

熟したぶどう、キレの良いワイン
白ワインは、熟したぶどうから造られる酸味を持つワイン。赤ワインは、知的になり過ぎない愉快なワイン造りを目標としている。
失敗に失敗を重ねて磨き上げられたセンスは、農薬や肥料を大量に使用して育てている農家とは比べ物にならないだろう。彼の造り出すワインは評価も高く、芸術作品と言っても過言ではないだろう。
